2019年7月23日(火)にディズニーシーにオープンした新アトラクション「ソアリン・ファンタスティック・フライト」がどうも富士急ハイランドにある「富士飛行社」のパクリではないか?と噂が囁かれています。
「ソアリンって富士飛行社じゃね?」
「ソアリンで300分待つなら、ほぼ待ち無しの富士飛行社を乗ったらいい」
「富士飛行社面白かったし、ソアリンも楽しそう♪」
というコメントがツイッター上で溢れていますね。
でも皆さんの中には、
「富士飛行社」ってあまり聞いたことない・・・「どこの会社」?
とあまり知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では「富士飛行社」はもちろん「富士飛行社とソアリンの違い」についても紹介していきたいと思います。
富士急ハイランドの「富士飛行社」とは
「富士飛行社」というのは、「〇〇社」となっているので一見「会社」のように見えますが、実は富士急ハイランドに2014年7月18日にオープンしたアトラクションの名前です。
キャッチコピーは「絶景にもほどがある」
富士山の絶景を、飛行船で堪能できるフライトシュミレーター型のライドアトラクションになっていて、直径20メートルの巨大スクリーンに映し出される映像はまさに圧巻!
その絶景に四方を囲まれながら、風を感じ、花の香りも味わえ、湖面のしぶきなど肌で感じることができ、まさに「富士山を五感で体感できるアトラクション」となっています。
今では富士急ハイランドの人気アトラクションの1つにもなり、このソアリンの登場でさらに盛り上がりを見せるのではないでしょうか。
ちなみにこちらが、富士飛行社のアトラクション映像です。
「ね?」
ソアリンに乗ったであれば、「なんか似ている・・・」と思っちゃいますよね。
ソアリンと富士飛行社の違いとは?厳選6個を紹介!
それでは、気になるソアリンと富士飛行社との違いを紹介していきます。
ソアリンと富士飛行社との違い➀|最初にできたのはソアリン(アメリカのディズニーランドで2001年)
ソアリンが富士飛行社のパクリとおっしゃる方もいますが、そもそもどちらが早くできたアトラクションなのでしょうか。
実は、「ソアリン」は日本ではこの2019年7月に導入されたアトラクションですが、世界のディズニーランドではすでに導入されている人気アトラクションです。
一番初めに導入されたのが、アメリカの「ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー」。
なんと2001年2月8日の「ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー」の開園と同時に導入されているんですね。
当時のアメリカのソアリンは、「ソアリン・オーバー・カリフォルニア」という名前で、アメリカのカリフォルニア上空を飛んで楽しめるアトラクションだったそうですが、2016年にリニューアルされて世界を舞台にしたアトラクション「ソアリン・アラウンド・ザ・ワールド」に進化したそうです。
2001年は東京ディズニーシーが開園した年ですから、もう20年近くも前からソアリンが誕生していたと思うと、色あせない不朽の人気アトラクションが今回日本にも導入されたということになりますね。
一方、富士急ハイランドの「富士飛行社」は、2014年7月18日。
アメリカのソアリンから13年遅くオープンしています。
ちなみに、オープンした年では、逆に富士飛行社の方がソアリンのパクリではないかと言われていました。
富士飛行社って完全にソアリンだよね…
— とみー (@everyday_minnie) August 13, 2014
ヒルナンデスで富士飛行社!
ソアリンとそっくり!!
またアナハイム行きたいなー( ^ω^ )— マイ$ニック推し$ (@p_mai_d) August 13, 2014
富士急パクリ がたまにある
ええじゃないか→XとX2 by マジックマウンテン
富士飛行社→ソアリン by ディズニーあれだ、オリジナル作れよ….
— ℛℴ ℴ/実況者募集中 (@zomasa) August 3, 2014
「あなたはまだ本当の富士山を知らない……富士飛行社」
は?パクリ野郎が
お前たちが本物を知らないんだろ?
「ソアリン知ってるか?Disneyのソアリンって乗り物知ってるか?」
— yudai (@dcl_GE90) August 1, 2014
「富士飛行社」の開発担当者曰く、アメリカの「ソアリン」とは別ものという説明をされたそうですが、少なくともソアリンを「モデル」にして開発されたことは間違いないと思います。
ソアリンと富士飛行社との違い②|物語の違い
ソアリンと富士飛行社は物語も異なっています。
それぞれのストーリーを見ていきましょう。
ソアリンの物語
まずは、ソアリンの物語です。
メディテレーニアンハーバーの丘に、空を飛ぶという人類の夢を称える特別な博物館、ファンタスティック・フライト・ミュージアムがあります。
この博物館では、飛行の研究に情熱を注ぎ、未来を夢見て努力し続けた女性、カメリア・ファルコの人生を振り返る特別展が開催されています。
博物館を訪れたゲストは、さまざまな展示物を見ながら館内を巡り、カメリアの功績を称える特別展のギャラリーに入ります。
そこでゲストは、カメリアのスピリットとの不思議な出会いを体験し、最後にはカメリアが仲間とともに開発した空飛ぶ乗り物、ドリームフライヤーに乗り込みます。
「イマジネーションや夢を見る力があれば、時空を超え、どこにでも行くことができる」と信じていたカメリア。
その思いが込められたドリームフライヤーとゲスト自身のイマジネーションや夢を見る力が、ゲストを壮大で爽快な空の旅へと誘(いざな)います。
富士飛行社の物語
つづいて、富士飛行社の物語です。
今から200年ほど前の1814年、富士山麓の地主だった富士三太夫(ふじさんだゆう)が、富士を空から眺めたい想いを胸に、鶴にぶら下がって飛ぶ「鶴飛行」を考案する。
その後、二代目によって遊覧飛行のビジネスを確立するも、三代目が起こした不祥事によって大量の鶴が逃げ出し、責任を問われた三代目自身も、僅かに残った鶴と共に失踪してしまう。
行方不明になった三代目の長女の婿養子が四代目を襲名し、大勢の客が一度に乗せられる飛行機を開発したが、持病の悪化で息子(当時2歳)に五代目を託して引退。
その直後、失踪していた三代目が戻った途端、様々な事件や問題が交錯。会社は経営難に陥り、無期限の運行休止に追い込まれる。
時は流れ2014年の夏、現社長である六代目富士三太夫(現在も独身)が、最新鋭旅客機「大鶴223」の就航を宣言し、富士飛行社は営業再開の日を迎えた…。
ソアリンの物語は「カメリア」の想いとともに夢を感じさせてくれる内容で、ディズニーらしさが溢れていますね。
一方、富士飛行社の物語は主人公「富士三太夫(初代~六代目)」の壮絶な苦労人生が描かれていて、日本らしいといえば日本らしいかもしれません。
ただ、個人的には元気や勇気をもらえる「ソアリン」の物語の方が好きです。
ソアリンと富士飛行社との違い③|投資金額はソアリンが180億円、富士飛行社が13億円
ソアリンと富士飛行社との違いとして、アトラクションの開発費用です。
ディズニーと富士急でそもそも比べてはならないかもしれませんが、
ソアリンの開発費・・・180億円
富士飛行社の開発費・・・13億円
ソアリンの方が約14倍の開発コストが掛かっています。
アトラクションのスケールも外観も内容もソアリンの方がお金をかけている分、ハイクオリティでダイナミックな映像体験を味わえると思います。
ちなみに、富士飛行社の映像は、導入部分は気合いが入っているものの、途中から映像がスライド式になる場面もあります(人によって違和感があるかもしれません)。
ソアリンは映像の切れ目など全く感じさせず終始巨大スクリーンのダイナミックさを味わえるので、投資金額の違いはそういった映像体験のきめ細かさの違いにも現れていると言えそうです。
自分的にはソアリンです!!富士は雨演出はがあったのが良かったですが、次の場面に移るときに最初は良かったですが、途中からやる気がなくなったかのように横スライドで場面転換してきたのでそこがマイナスでした。そこさえ良ければ富士飛行社を選んでたんですがねえ…
— 人民にケンカを売られた全世界の創造者 RX24 (@yuumapaper2000) July 24, 2019
ソアリンと富士飛行社との違い④|ソアリンの舞台は世界、富士飛行社の舞台は日本の富士山
ソアリンと富士飛行社の違い、フライトシュミレーターで周遊できる舞台も違っています。
ソアリンは世界中の名所や大自然をめぐる雄大な空の旅、富士飛行社は世界遺産にもなっている富士山の名所や、四季折々の富士山を楽しめるアトラクションとなっています。
また、ディズニーシーのソアリンの乗り物は「ドリームフライヤー」、富士飛行社は最新鋭旅客機(大鶴223)という設定も異なりますね。
ちなみに最新鋭旅客機(大鶴223)は画像は次の通りです。左右の翼に座席がむき出しに設けられていて、かなり衝撃的です。
ソアリンと富士飛行社との違い⑤|富士飛行社はフリーパスがないと1500円かかる
ソアリンは、ディズニーシーの入園料(大人7400円)さえ払えば、アトラクションの乗車料金がかかることはありません。
一方、富士飛行社は、フリーパスの対象(7月26日以降大人6200円)ではあるものの、利用しない場合は乗車料金1500円がかかります(富士急の入園料は無料)。
料金的には富士飛行社の方がリーズナブルです。
ソアリンと富士飛行社との違い⑥|富士飛行社の音楽は「久石譲」プロデュース
ソアリンに使われている音楽についての情報はないのですが、富士飛行社の音楽は、あのジブリ映画を手掛けている「久石譲」さんプロデュースです。
乗車中に流れる音楽は久石譲氏書き下ろしのオリジナル曲「Mt.Fuji」。
フルオーケストラが織りなす壮大な旋律が富士山飛行を感動的に演出してくれています。
まとめ
ソアリンと富士飛行社の違いをまとめてみました。
ソアリンは、富士飛行社のパクりではなく、富士飛行社がソアリンをモデルにして開発されたものであるということ。
似ている部分も確かにありますが、似ているからこそ両方を楽しんでみるのも面白いかもしれませんね。
富士飛行社もフリーパスが使えます。訂正ください。
おそらく、別料金だった期間限定イベント「進撃の巨人The Ride」と混同されのでは?と推測しています。
コメントありがとうございます。情報を更新しました。